在宅ケアイノベーション研究研修委員会

在宅ケアイノベーション大賞決定!

 

 日本在宅ケア学会第30回学術集会(2025年9月13日)にて、大賞候補の4演題が発表・質疑応答を受け、委員会メンバーによる審査が行われました。その結果、僅差で大賞が決定されました。全国から16演題が集まり、一次審査には4題通過、当日はとても独創的でいきいきと力強い発表をいただきました。すべての演題は計画的に実績をあげられ、在宅ケアのイノベーションが期待できる演題でした。

 それでは、受賞された在宅ケア活動と審査員の感想をご紹介します。みなさま、これに刺激を受けて、在宅ケアを前進させましょう。

 在宅ケアイノベーション研究研修委員会・委員長 内田陽子

 

 

【審査感想】ICTの活用とコミュニティナースの協働は新しい試みで、「こういうのがやりたかった」という声が成果を物語っています。相談室の広がりや住民参加の増加が実を結び、他地域への展開という発展性も感じました。これも、演者や学生ら自らが「待つ姿勢」ではなく、地域のお祭りや農家等に入り込み住民と関係を築き上げていったからこそだと感じます。

 

 

【審査感想】支援を「子どもの権利」という視点から組み立てていることに深い意義を感じます。現場で確かな成果を上げており、成人期まで広がる発展性も期待できます。理念と実践が響き合っている点に強さを覚えます。

 

 

【審査感想】学生が主体となり住民と学び合う場づくりは独創的で、健康づくりと人材育成に成果が見えます。20年にわたる歩みと「ゆんたく力」による緩やかな継続が説得力を持ち、今後の教育カリキュラム化や他地域展開へと発展する可能性を強く感じました。

 

 

【審査感想】農業とアート、ピア支援を重ね合わせる発想は独創的で、孤立の緩和や虐待予防など多方面に成果が期待できます。自然や表現活動を通じた癒しが地域の再生を促し、担い手育成やモデル化へと発展していく力を感じました。

 

 

大賞受賞者と内田委員長

  受賞者の皆さんと内田委員長